グラタン・グランデ

お久しぶりです。夏休みももうおわり。

セミの亡骸が道に転がってて、見る度手を合わせてしまう私です。

刹那な季節だ。

 

最近天気が曖昧で雨ばかり、お気に入りのお洋服も濡らしたくなくて着れないの。どうにかしてよ、神様。

一年前の記事にも書いたけど

夏はほんとに刹那要素ばかりで、ネガティブ馬鹿の私は何にでも悲しくなるね。

 

夢の中で誰かと一緒に浜辺を歩いてて、どこまでも続く水平線のシーンが起きても頭から離れなくて、あの海は一体どこの海だったんだろうってずっと考えてました、今日。

行きたかったな。

 

今日はどっかで花火大会があったんだけど、私は花火を見ずに喫茶店でエビグラタン食べてた。シュール。

猫舌だから全然食べられないんだよね、熱すぎるのってダメなのよね何事も。

例えば流行りすぎてるゲームとか、物とか、逆に苦手って言うか。要するに天邪鬼で。

冷めた頃にハマるタイプ。性格出る。

 

でも花火見るよりコーヒー飲んでる方がずっと楽しいもん。

 

まあ、線香花火くらいはやりたい。切ないけど。

 

明日も夏です、明後日も、きっと。

もう少しだけ夏でもいいかな、まだやりたいことちっともできてやしないんです。

 

夢の中で私は、静かな海を裸足で歩いてたんだ、足跡をどこまでも残して。

夢の中で行けたから、いっかな。今年は。

 

 

アイス・スパイス

世界の終わりのような顔をしていた今日。

家に帰るまでの道がゴーストタウンで

本当に世界の終わりのような気がした。夜です。

 

縫い合わせた数時間をやっと過ごせたと思えば、すぐに途切れてしまいます。

 

星を飲む。

睫毛から溶けていく。クーラーで体を冷やしてしまったせいで、余計に心ばかり熱くなる。

乾いた喉。オアシスを求めるその足をへし折りたくて。わざと。

ベッドで溺死した。2人の方がずっと孤独だ。

 

私は、遠ざかる惑星をいつまでも追っている。

群青を泳いで行き着いた先はどこ。

夏のまやかしは幻覚をも見せるのだろうか。

おばけなんだ。たぶん。すり抜けていく。心も。体も。一時だけと知っているんだ。

きっと悪い夢を見ている。

 

すべて暑さのせいの蜃気楼。

体温が抜けていく音がする。

また、すり抜けていく。するり。

心中する前の気持ちで居られたら

もっと大切に居られるだろうか。

 

大人になると見えなくなるものってなぁんだ。

 

それは『』です。

 

 

マニキュア・キュアハート

七月になり、どっと熱くなりましたね。

こんばんは。

 

夏でも長袖着ているから、皆から自傷癖があるんじゃないかと疑われる、私です。

焼けたくないだけなのに。

太陽が猛攻撃するもんだからブラッキーな自分はもう限界かも。

 

剥がれてしまったマニキュアを除光液で落として

新しくピンクに塗り直した。塗っても

スグにボロボロになっていく。

全く綺麗なものとは命の短いのでしょうか。

ずっとこのままだったらいいのに。

 

マニキュアが乾くまでの数分間、今日の出来事を思い出してみたの。全く何も変わりない夏で、蚊に刺された所を思い出したら急に痒くなる。

忘れてたことも、思い出すと急に悲しくなることあるよね、なんてむず痒いのかしら。

 

ペットボトルが二つも空いたあたりで

気づいたら1日終わってたな。

最近とても心が痛いことばかりで

夏に浮かれてる人たちが少し憎い。暑いだけで何も楽しくないのに。って、ちょっとネガティブキャンペーン開催中。

 

例えば好きな人と花火を見たり、浴衣を着てお祭りに行ったり、海で砂のお城を作ったりするのは、私にとってはおとぎ話なのだろう。

 

引きこもってばかりで太陽が嫌いな私を連れ出してくれる王子様より、きっとクーラーのきいた涼しいお部屋で一緒にゲームしてくれる王子様の方がお似合いですかね。

 

でも

ほんとはね、おとぎ話にしたくないんだ、花火も海もお祭りも、この夏はしたいって。思ってるんだ。

それでも、雪の女王は氷の城に閉じこもってしまうのです。

もう誰も近づけません。

 

ピンクの新しい爪はいつまでもつかな、

ずっと綺麗な色のままで。

綺麗な思い出も作りたい。

 

そんな七月の夜です。

 

ジューン・ジョーカー

梅雨だ梅雨だと言っていたら

あと数日で夏の月がやってきます。

 

裏路地に咲くアジサイはとうに露をまとって

朝日をキラキラと反射していた。

 

ジメジメした熱気が髪にまとわりついて鬱陶しいね。気分が晴れない日が続いて

全てが嫌いになりそうだ。

家で聞く雨音はとても好きで落ち着くのに、傘へとやって来る雨の嫌なことといったらこの上ない。

いっその事、街中水に埋もれてしまえばいい。

ビルの海藻がゆらゆら揺れて、車のサンゴ石と飛行機の亀。

息の出来ない街。酸素は口移しでしか貰えませんか。

私、熱帯魚に似てるとよく言われてた。暖かい海でなきゃ生きていけないよね。

 

この街はとても冷たくて、私にはとても泳ぎづらいんだ。暖かい方へ、暖かい方へと探して行っても

みんな、みんな、時間が経つと冷えてしまう。

最初だけだよ、暖かいのは。

悲しいね。そのうち水温に適応出来ずに死んでいく。

 

空が落とした水たまりがやがて広がって

この街が海になったら、酸素ボンベを持ち出して独り占めするのもいいけど。

息をせずに静かに還るのも悪くないと思います。

 

つまりは、雨。

好きだけど、嫌いです。

 

ミステリ・エスケープ

珍しく肌寒い夜です。
休みの次の日は、仕事に行きたくないもので。
だからといって家に帰ると、部屋はいつも暗くて、結局1人なのも嫌のかなと思ったりします。

スマホにしてから、ケータイのアプリゲームをやってはアンインストールの繰り返しで
長続きするものはほとんどなかった。
よくあるロープレなんかも敵が倒せないとつまんなくなっちゃってスグやらなくなってしまう、私の良くないとこ。

でも昔から脱出ゲームや謎解きゲームは好きで、アプリをダウンロードしてはクリアしてを繰り返してる。
今日も2つクリアした。

 

自分のことをあまり話してくれない人っているじゃん。
そういう人も謎解きゲームと同じだなと思う。秘密主義をクリアしたくなる。

例えば自分の生い立ちや好きなもの、何してたのか。何考えてるのか。言葉にしてくれなくて困る人。


その人がよく食べてるもの、癖、表情、一つ一つヒントを手に入れる。
とても時間がかかることだ。
その人の情報がゼロからのゲーム。スタートである。

 

脱出ゲームだと一つの謎を解くのにいくつかのヒントと道具を使う。
それととても似ている。
「うーん、このステージの扉をあけるには。。」
クッキーとドーナツを渡したらドーナツだけ食べてるなぁ。
この人は硬いものより柔らかい食べ物が好きなのか。いつも飲み物これ飲んでるな、これ好きなんだなぁ。
赤いケータイ、黄色い小銭入れ
この色のもの身の回りに多いな。この色が好きなんだ。
私が黙ってると様子を伺ってくる、結構気にしいなんだろうな。
これは嫌いなのかも、気をつけよ。。

そうやって一つずつ。

 

どストレートの私だから、凄くもどかしいんだけど、退屈しなくて、楽しい。
いくつかのヒントが集まって、ようやく第一段階クリアする。
何段階まであるんだろう。きっと私はこの人のまだ1割くらいしか知らないんだ。
長いゲームになりそう。でも、絶対楽しい。

そうやって少しずつ理解していく、人間は言葉一つで表せるように単純ではない。

興味のある人は、みんなどこか謎が多い。
だから、知りたくなる。
私もそう思われてるかもしれないけど、意外とわかりやすい人間だと自分では思ってる。
すぐ顔に出るし。

だから謎解きゲームってやめられないのよね、一種の達成感。
人間は一生解けない謎なんだけど、だからずっと飽きないでいられるよ。

 

いつか最後の扉を開けることが出来たら
それは、最期の扉なのだろうか。

全て知ってしまうことは、きっと罪である。
どっかの誰かが、知ることは罪だと言ってたようなきがする。

知らなくていいことかもしれなくても、好きなものならどんな事でも知っていたいよ。

 

今日何食べた?どんな夢みた?占いは何位だった?
子供の頃は何して遊んでた?オバケは信じる?犬派?猫派?最近悪いことした?

どんな些細なことでもいい。知ることが罪なら、無関心はもっと罪だろ。

 

まだ、ゲームはこれでも始まったばっかり。
クリアするのは来世かもしれないね。

ショート・タイム

かつて兎は月にいると言われていた。
金色に染まった満月はいつも夜を朧気に照らし、私たちの頭上に居る。

 

兎を見ると追いかけたい衝動にかられる、これはきっと本能なんだ、アリスが兎を追いかけた理由も分かるでしょう?と私が言うと
「きっと気のせいだよ。」と貴方は三日月のように笑った。

月をいつまでも追いかける太陽も同じく

そしていつまでも追いつかない。
ずっと追いかけてばかりいる。
似ているんだ。まるで兎の生まれ変わりなのかと疑うほどに。
まあるい目、白い毛、力強くて細い足。

 

私はいつまでも追いつけないのだろうか、とベッドの片隅で悶々とすると、貴方は決まって寝てしまう。
兎と亀の兎は、寝てる間に亀に抜かされちゃうんだよ。そう思いながら丸まっている隣の貴方の白い髪を撫で、私はただ穏やに眠る長い睫毛を見つめていた。
真っ白なシーツは月を覆う雲母のように寄せては、息をする1匹を優しく包んでいる。

 

誰も居ない花園、そよぐ草に囲まれて私は立っていた。
遠くで鐘が鳴っている。
ザワつく草むらからぴょこり覗く白い耳が
おいで、おいでと私を呼ぶ。
待って、行かないで。背伸びして慣れないヒールを履いてたせいで上手く走れない。捕まえなくちゃ。
私を置いて行かないで。そう言って花たちをかき分けて流れる雲をなぞった。
白い耳はどんどん遠くへ行ってしまう。
随分走ったあたりで、開けた場所へ出てしまった。足が痛い。お気に入りのスカートもボロボロになった。
兎の姿が見えなくなった。見失ってしまったようだ。
するとよく知っている声が「もう、行かなくちゃ。」と耳元で聞こえた。風の音かと思うほど寂しい音がした。
どうしていつも行ってしまうの?
暗転する視界。

 

そこで夢を見ていたことに気がつけば、目が覚めると貴方は出掛けていた。
やっぱり、また追いつけなかった。

シーツの上の温度だけが残され、「行かなくちゃ。」
と夢心地の中言われた言葉を思い出した。
指に絡まり残った白い毛が赤だったら良かった。

にんじんでも、美味しい草でも、なんだってあげるものはやってあげたいと思うのに。
いつもどこかへ行ってしまう。

 

今夜は満月だといいな、そう思いながら1日を終えて一人帰路につく。
ビルとビルの隙間から薄明かりがこぼれて、
見れば今日は満月だった。
その黄色く実る円の中に、小さな兎が見えた。

月にいる貴方はロケットでもとうに追いつけない距離にいるけど、何億光年離れた所でも月明かりは届いている。

アポロが月に着陸したのが嘘かほんとかはどうでも良かった。
いつも見られるのに
遥かに遠い。


やっぱり兎なんでしょう?と電話越しに言えば
貴方は「兎は寂しいと死んじゃうからね」と夕凪のような声で呟いた。
丸い目を細めて笑う姿がぼんやり浮かんで、
今夜の満月も静かに揺らいだ気がした。

 

兎、兎、なに見て跳ねる。

寂しさで死んでしまうのは自分の方だよ。
とぽつり言えることができたら。
少しだけ追いつけるのだろうか。

三日月になったら戻ってくるのかい。
ぴょん、とどこかへ行く前に。

 

月見て跳ねる、心。

デザリング・デザイン

桜を散らす霖がふりました。

待っていた時間は開けたはずなのに、見れば代わりに散ったピンクが悲しく濡れています。

 

早いものでもう四月もなかば。

心待ちにしていたものはすぐに過ぎて、また同じく繰り返される。

 

やっとの思いで会えたはずなのに、時間は経つのが早くて、すぐにお別れの時間になってしまうようなあの感じにとても良く似ているね。桜は。

増える吸殻を数えて今日も終わりました。

 

このしんみりした夜はどうしてかあてもなく暗がりを歩きたくなってしまって。隣に歩く人など居ないのに、それを知ってかまた、しんみりして。

視界を塞ぐ。   暗転。

 

 

一度目は偶然 二度目は奇跡 三度目は運命。

 

それが本当なら何度目の運命を繋いでいるのだろう。

今はその運命のまっただ中なのかもしれない。

 

メリーゴーランドが3周したあたりで、あのフレーズ。

「また春に会いましょう」

 

ああ、今日も言えない言葉をコーヒーと一緒に飲み込んでしまった。と、後悔したよ。

いつもそうなんだ。私はとても大切なことを忘れる。あの日どの服を着てたか、何時に起きたか、何を食べたのかなんて、どーでもいいことは覚えてるくせに。記憶力は無駄にいい、だから余計に過敏なんだ。

 

いつも、大事なことが言えないまま、出来ないまま。

 

応えてくれなくてもいい、見返りもいらない。

というのは綺麗事なんだ。

きっととても欲張りで、プレイルームのおもちゃを独り占めして遊んでたあの頃と何も変わっていなかった。

 

煩悩を捨てた仏陀は言ったさ。

「例え『これは自分のものだ』このように思っても死ねば失う。『自分のもの』という幻想に負けてはいけない」と。

 

執着を捨てた時に初めてそのものの意味が分かると。そんな事言われてもさ。

 

簡単に出来たら仏になってるわって話。

 

ただ、春の夜の夢の如し。

王子様のキスでいつまでも眠りたかった。

また、一人で夢を見るんだろう。