スプリング・スプラット

はろーえぶりわん。
今日の読み聞かせの時間です。

四年に一度のこの日。
帰り道にヒョウが降っていました。
もうすぐ春だってのに、冬が終わる頃になって
慌てて神様が降らせたみたいね。


ブラックデビルに何回かキスをした。
その間に春の匂いを感じて
久々のゆっくりした午後だった。


あのね、今日
アメリカに住んでる知り合いから電話があって、
神様がもし居るなら
1度だけでいいから、死んだ人と会いたいって話していたんだ。
天国行きの往復チケット。

帰りのチケット無くしたら大変なのだけど。

死んでしまったら、絶対会えないルールだから、でもどうしても会いたい時ってあるでしょう。

なかなかお願いというのは叶わないもので。
それでも思い出しては、
刹那に悲しくなるもので。

外国にいってる様な感覚で、
テレビ通話出来たらいいのにね。


あちらの国では、スマホとかあるのかしら。

黄泉国の食べ物を食べてしまうと
現世に帰れなくなると、昔本で読んだ。
黄泉竈食。

大事なものなんて。

なくしてからじゃないと
気づかないんだろう。人はとても鈍感だから。

死にたくなっても
息の仕方だけは忘れない。
そんなもんだ。そんな仕組み。

三途の川を渡ろうとしたら
溺れかけた私がここにいるので。
当分こっちで楽しくやります。

おやすみ。