アイス・スパイス

世界の終わりのような顔をしていた今日。

家に帰るまでの道がゴーストタウンで

本当に世界の終わりのような気がした。夜です。

 

縫い合わせた数時間をやっと過ごせたと思えば、すぐに途切れてしまいます。

 

星を飲む。

睫毛から溶けていく。クーラーで体を冷やしてしまったせいで、余計に心ばかり熱くなる。

乾いた喉。オアシスを求めるその足をへし折りたくて。わざと。

ベッドで溺死した。2人の方がずっと孤独だ。

 

私は、遠ざかる惑星をいつまでも追っている。

群青を泳いで行き着いた先はどこ。

夏のまやかしは幻覚をも見せるのだろうか。

おばけなんだ。たぶん。すり抜けていく。心も。体も。一時だけと知っているんだ。

きっと悪い夢を見ている。

 

すべて暑さのせいの蜃気楼。

体温が抜けていく音がする。

また、すり抜けていく。するり。

心中する前の気持ちで居られたら

もっと大切に居られるだろうか。

 

大人になると見えなくなるものってなぁんだ。

 

それは『』です。