プラスチック・プランクトン
夜の剥製になりそうなこの頃。
もうクリスマスの季節と呼ばれる所に来ました。
獏を食べた夢の底にいます。
いつもです。
寒さのせいにして、大好きなスカートを履きたいのに履けずにいる。
とうに息は白くて、今年もあと少しだねなんて言えば
なんとなく去年何してたんだっけな とか考えて
でも毎年、おんなじようにしか生きられてない気がして。
どんどん大人になるにつれて臆病になって
イルミネーションでさえ鬱陶しいと感じてしまう心を何とかしたい。
みんな神様が生まれた日ってだけなのに
こんなに盛り上がれるのって凄いなって。
冷めた目で世界を見る癖がついた。
もう、昔のように楽しいクリスマスなんてきっと無いだろう。
私は既に素敵な目を失ってしまったよ。
私の誕生日も世間が騒ぐぐらいしてくれたっていいんだよ?なんて。
サンタさんは居るか居ないかなんて、凄くどうでもいいんだ。
昔、サンタさんにいつも貰ってばかりだからって
逆にサンタさんへのプレゼントを枕元に置いてみたんだ。手紙も添えて。
持ってってくれなくてさ、泣いたんだ。
いつも貰ってばかりでごめんなさいって。
小さいながらに謙虚に思ってた。
サンタさんはあげるだけなんだって
もらってはくれないんだなって。
だけど欲しいものはいつもくれてた。
凄く嬉しかったよ。サンタさんはもうこないけど、ずっとそばに居る気がするんだよ。
あの頃の気持ちがまだ少しだけあるなら
今度は私の番なのかもしれないなぁ。