コール・シップ
お久しゅうて至り。
あら、冬なんてもう終わりかしら。
ひな祭り。梅の花。桜。
冷たい色から暖かい色へ。
ブルーとピンクの混ざるこの時期になりました。
変わる街
変わる人
変わる流行り
変わらないものを探しては
変わりたいと思うのも人間です。
喉が渇いて仕方が無いのに
たった、1杯の
ガラスのコップに入った紅茶を
飲み干してしまった時のような
満たされない何か。
例えば宵闇の中に
例えば灯火のように。
ふんわりとしたものでしょう。
目が悪いわけでもないのに
近いものほど、遠くに見える。
あるいは
見えないのです。
今はみんな、スマートフォンで繋がっているけど
なんだか。孤独。だね。
こうして文字を打つ右手の親指も
寂しいものです。
あいたい
の
四文字が
体より先に相手に届くこの時代に生まれた私です。
悲しくも切ない。
文字と文字のやり取りだけで満たされるわけ、無いのに。